天然石・パワーストーンのお店で見かける、穴の無いまん丸(球形)の石。
自分で作るのは難しそう・・ですが、初めての方でも機械研磨なら意外と簡単に作れます。
ここでは、研磨機を使った丸玉研磨の方法をご紹介します。
原石から丸玉(球体)を作る手順
1,原石を立方体に研磨する
原石の状態からまずは最終的に作りたい丸玉よりも、やや大きめの立方体に削ります。
例えば、12㎜の丸玉を作る場合、3辺が14㎜程度の立方体にします。
※下の画像は平面研磨機で研磨。
2,立方体から円柱形に削る
立方体の状態から側面を削りすぎないように注意しながら円柱形にします。
必要な場合はマーカーで石に丸くガイドラインを描くと削りやすいです。
さらに丸みをつけていくように角の部分も調整しながら研磨して球形に近づけます。
3、カップ状の研磨パーツで完全な球形にする
回転している球形専用のカップ状研磨パーツに水を付けながら軽く押し当てるように研磨します。
※12㎜の丸玉を作りたい場合は、12㎜用の研磨カップが必要です。
下のインスタ投稿で動画をご覧いただけます。
押し当てながらコロコロと転がすと球形からはみ出している余計な部分が削れて、
最終的に綺麗な球形になります。
4,耐水ペーパーで研磨して仕上げる
綺麗な球形になったアメジストはこのままでは白く傷ついた状態。
耐水ペーパーの粒度を段々細かくして、傷を消していくと輝いてピカピカになります。
参照:石を磨くとピカピカになる理由を知っていますか?
下の画像の丸玉は耐水ペーパー#3000まで研磨。
より粒度の細かい耐水ペーパーや研磨剤を使うと、さらにピカピカになります。
手磨きやハンドリューターでも丸玉を作れる
手磨きで球形を作る場合、原石からダイヤモンドヤスリでゴシゴシ削っていきます。
流れは機械研磨と同じで立方体⇒円柱⇒球形に研磨しますが、
全て手磨きの場合、完全な球形にするためには熟練の技術と根気が必要です。
特にモース硬度が高い石の場合、立方体にするのもなかなか削れないので大変です。
ハンドリューターの場合は、ダイヤモンドヤスリが付いた先端工具を使うと簡単。
こちらはまたの機会にご紹介します。