原石手磨きでよく使われる石に「フローライト」があります。
当体験講座でも初めて研磨をされる方にはフローライトをお勧めしています。
綺麗なのはもちろんですが、いくつか理由があるので紹介します。
フローライトってどんな石?
「フルオライト」ととも呼ばれ、和名は蛍石(ほたるいし)。
カルシウムとフッ素の化合物で、形状は立方体や八面体の結晶を作ります。
石にもよりますが平面に近い部分が多く、簡単に形を整えることができます。
手磨きの場合、平面があるとピカピカになりやすいです。
豊富なカラーバリエーション
純粋なフローライトは無色透明ですが他の元素の成分が入ることで
紫、緑、ピンクなどカラーバリエーションが生まれます。
近年、青色のブルーフローライトの流通量が増えていますが、
一説によると放射線処理を施したものが多いとか。
※放射線処理や熱処理などで色を変化させるエンハンス加工は他の石でもよく行われています。
単色だけでなく、2色、3色が1つの結晶の中に見える、
バイカラーフローライト、マルチカラーフローライトも手に入りやすく人気があります。
紫外線を当てると蛍光するものもあります。
フローライトは世界中多くの場所で産出されるので
価格が安定していることも研磨に使われる理由の一つです。
フローライトは手磨き研磨に向いている
特に手磨きで研磨する場合、問題になるのは石の硬さ。
石の表面の硬さを表す指標に「モース硬度」があります。
モース硬度の詳細は、モース硬度で石の研磨のしやすさを知ろうをご覧ください。
フローライトのモース硬度は4。
モース硬度4は釘やナイフで傷を付けられるくらいの硬さになります。
ダイヤモンドヤスリや耐水ペーパーで磨くと簡単にピカピカになるので、
手磨き研磨に向いています。
ただし、割れやすい石でもあるので石を選ぶ際に注意が必要です。
これから研磨を始めるのであれば、フローライトがおすすめです!